「告知を受ける」話

「告知を受ける」話

前回は「あの激痛がふたたび」という記事で、一度治まっていた痛風発作がまた起きてしまったため血液検査をしたところ、大きい病院で精密検査を勧められたという話をしました。

通風の治療をしてもらっていた病院からの紹介状を持って、大きい病院に精密検査をしに行きました。

それは2023年が終わろうとしていた時期でした。

紹介状には「痛風」のほか、「心肥大」「糖尿病」についても書いてもらっていたため、それらの病気に関する精密検査も行いました。
行った検査は「血液検査」「胸部レントゲン」「尿検査」などです。

この時は隔週ごとに痛風の痛みが出ては痛みが治まるのサイクルを繰り返していたので「精密検査をして痛風が良くなるといいな。まあ糖尿病と心肥大と高血圧については治療が必要と言われるんだろうな。」という感じで思っていました。

そして精密検査の結果が出ました。
説明を受けたのは「糖代謝内科」という診療科でした。ここは「糖尿病」をメインに治療している部門で、そこで血液検査の結果からeFGR値が9.8になってるという指摘を受けました。
「eFGR」については「腎臓病のステージ判定」の記事もご覧ください。

「eFGR」は、機関により若干差異がありますが、完全に機能している腎臓を100とすると90以上なら正常な数値と言われていて、15未満になるとステージ5の末期腎不全と判定されます。
そして自分の数値は9.8なので、それはもう末期腎不全の中でもそうとう悪いということです。

その時の会話は以下のようなものでした。

お医者様(糖)
お医者様(糖)

この数値は腎臓病のステージ5、いわゆる末期腎不全の状態で透析が必要な状態です。
急に数値が悪くなることもありますが、薬を常用しているとか、何か心当たりありますか?

自分
自分

高血圧と糖尿病で処方された薬は飲んでます。
その他には痛風の痛み止めにロキソニンを飲んでます。

お医者様(糖)
お医者様(糖)

ロキソニンですか、どれくらい飲んでますか?

自分
自分

肩凝りや偏頭痛が出るときも飲んでいたので、だいぶ前から飲んでいますが、ここ2年くらいは常用している感じです。

お医者様(糖)
お医者様(糖)

なるほど。
ロキソニンは腎臓の負担になることがありますので、ロキソニンの常用も原因の一つかもしれませんね。
痛み止めは別の薬を処方します。
それと腎臓内科に予約を入れておきますので、そちらでも診察を受けてください。

– それから1週間後 –

お医者様(腎)
お医者様(腎)

血液検査の結果見たけど・・・
これね、もう透析待ったなしの数値なのよ。
あと半年早く来てくれれば、間に合ったかもだけど・・・
今さら言っても仕方ないかぁ。

自分
自分

(なんだかずいぶんフレンドリーな先生だな)
はい・・・
(これからどうなるんだろう?)

お医者様(糖)
お医者様(糖)

具合は悪くない?
気持ち悪くなったりとか、吐いたりとかは?

自分
自分

疲れやすいとか、痛風で足が痛いのは隔週で出たりはありますが、
気持ち悪くなったりはないです。

お医者様(糖)
お医者様(糖)

じゃあこのあと、透析室に行って見学と説明受けてきて。
その後に栄養指導も受けてね。
それが終わったら、またここに戻ってきてね。

自分
自分

はい。わかりました。
(透析・・・
 うーん。今の仕事は透析をしたら続けられないな・・・
 これからどうしよう・・・)

– 透析室の見学をして透析とは何かを説明される –

この後、透析には「腹膜透析」と「血液透析」があり、そこの大病院では「腹膜透析」はやっていないこと、そもそも日本では「腹膜透析」は少なめなことなどを説明され、もし「腹膜透析」を希望するなら可能な病院を紹介するが、どうするか?などを話されました。

自分は説明を聞いたうえで「血液透析」を選択しました。

お医者様(糖)
お医者様(糖)

「血液透析」をするためには「シャント」を作らないといけないんですよ。
「シャント」の手術をしてもらうので「心臓血管外科」を予約しますね。

自分
自分

はい。お願いします。

(仕事は続けられないな・・・
 車はどうしよう・・・
 生活はどうしよう・・・
 親にも言わないとだな・・・

 実家に戻ることになるかな・・・)


この段階では、体の心配というよりは、今後の生活などの心配がいろいろと頭をめぐりました。
「シャント」の手術は2週間後に行うことになりました。
そのまま無事に手術を迎えると思っていましたが、そうはいきませんでした。

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