「運動はしててもいい? だめ?」
透析患者ができること・できないことシリーズの3つめの話をしたいと思います。
今回は運動についてを書きますが、これについては予想通りという内容なので、あまり参考にならないかも知れません。
ということで、「血液透析」患者は「運動をしてもいい?だめ?」とあわせて「糖尿病」と「高血圧」患者の運動についても記載していきたいと思います。
「末期腎不全」で「血液透析」を行っている患者はどれくらいの運動ができるのかですが、結論からいうとほぼなんでもOKです。
ただし、腕に透析をするための「シャント」がありますので、そこに負担や衝撃が加わるような運動はNGです。
「シャント」については、別な記事で画像も入れて詳しく書きますのでそちらもご覧いただけると嬉しいです。
「体力をつけるためにどんどん運動をしてくださいよ」といったスタンスで、ウォーキング、ランニングだけではなく、なんならマラソンを行っている透析患者さんもいるようです。
透析をした直後は、結構疲労感があります。
体力をつけることでこの疲労感を減らすことができるので、体力をつけるために運動をした方が良いということです。
ちなみになんでもOKと書きましたが、血流や血圧が急増して腎臓の血管に負担がかかるほどの強度の高い運動はNGで、そのような激しい運動を行うと、クレアチニンが増加して腎臓での老廃物処理の負担が増えてしまうため、よくないようです。
また、腎不全の進行状況によっては、運動に制限がある場合もあるそうですので、主治医の指示に従う必要があります。
私の場合は特に今のところ制限はされていないので運動OKなのですが、継続して運動をしてはいないので反省です。
どちらかというと腎臓に負担をかける心配よりは、「シャント」に負担をかけるような運動はしちゃだめだよといった注意を受けています。
次に「糖尿病」患者は運動しても良いのかどうかですが、答えは「もちろん、どんどん運動してください」です。
特に推奨されているのが「有酸素運動」で血流を促すことです。
筋肉への血流が増えることで、インスリンの効果が高まって血糖値が低下します。
さらに筋肉が増えることでもインスリンの効果が高まりますので、運動の効果は絶大です。
ところが残念なことに、運動した効果は3日間位で消えてしまうという情報がありますので、三日坊主ではだめらしいです。
これまた耳の痛い話です。
また、あまりにも激しい運動となると血糖値をあげるホルモンが分泌されやすくなるため、激しい運動はNGです。
まあアスリートでない限り糖尿病患者がそこまで激しい運動をすることは、あまりないと思いますので、結果として「運動をどんどんしてください。特に筋トレや有酸素運動はぜひ継続してやりましょう。」ということです。
次に「高血圧」の人は運動しても良いのかどうかですが、こちらは少し注意が必要なようです。
一気に血圧が上がるほどの激しい運動は、心臓に負担がかかってよくないそうです。
筋トレについても、ゼーゼー言うほどの強度の高い筋トレは控えた方が良いようで、一番推奨されているのがウォーキングです。
高血圧の人は、激しい運動はNGではありますが、ウォーキングやジョギングはもちろんやった方がよいそうです。
他にも「サイクリング」や「水泳」などの過度に激しい運動ではないものが推奨されていて、ラジオ体操のようなストレッチ程度の運動は特に良いようです。
激しい運動がだめということを都合よくとらえて、運動をしない言い訳に使う人も多いようですが、実際は「ややきつめの有酸素運動」が推奨されているようです。
結論として、「腎臓病」も「糖尿病」も「高血圧」も、少し激しめの有酸素運動を、できれば毎日継続して行いましょう。ということですね。
まあそれがなかなか続かないから、太ってしまい生活習慣病になるわけで、これから心を入れ替えて頑張って運動するぞと宣言できない意思の弱い自分です。
健康体で毎日きちんと運動している方や、病気をきっかけに運動をちゃんとしている方がたは、本当に尊敬します。
自分もこれからは少しだけ頑張ってみようかなと思います。
できるかどうかは自信がないので、ここで「やります!」と宣言するのは控えます。
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