「何かおかしい?」の話

「何かおかしい?」の話

前回は「健康診断の結果が悪化」という話で、「健康診断」の結果がマズイことになってしまったので、しぶしぶ通院して治療を再開したというところまで書きました。

通院して薬も頂いた分はきっちり飲んでいたので、まじめに治療をしているつもりでした。
ただ、運動をほとんどせず食生活もほとんど改めてはいなかったんです。

そんなある日、自分の体の異変に気付きました。
それは2021年の夏に差し掛かる頃のことでした。

「あれ?なんか息苦しい・・・」そう気づいたのは、階段を上がっているときのことでした。
階段を10段位上がっただけで、ゼーゼーと息切れがして呼吸が苦しいのです。
「なんか変だな・・・おかしいな・・・」と疑問に思っている間に、坂道でもなんでもない平坦な道を100メートル位歩いただけでも息切れがするようになりました。
ちょっとした坂道なんかは途中で苦しくて歩けなくなるほどで「あれれ?これはちょっとマズイなぁ」と思いました。

この時の自分は、
「最近運動不足だったし、ご飯を食べすぎていて体重も増えたから、そのせいだろうなぁ。」
といった感じで、この息切れの原因を勝手に自己判断してしまいました。

なにせこの時の生活といえば、少し距離のある移動は車を使うのが当然で、趣味は釣り程度で、ほとんど運動といえることはしていませんでした。

息切れの度合いは、さすがに生活に支障が出るレベルに達したので、「少し運動をするか。」と重い腰をあげることにしました。

外はだんだん暑くなってきたので、運動は夜に行いました。
まず自転車を低速ギアのできるだけ負荷がかからない状態にして、ゆっくり家の近所をこぎました。
だいたい45分から1時間ほどをかけて、呼吸が苦しくない程度の運動にしました。

なんと、この自転車の運動を続けて2か月位たつ頃から、だんだん息切れが治まってきました。
「これは効果があるんだ!」と思い、その後さらに1か月位継続しました。

しかし、またもや3カ月位で運動をやめてしまいました。
普段から運動をしていない自分にとって、継続して運動をするのは結構大変だったんです。長い期間運動を続けている人たちは本当にすごいと思います。
そして「運動をしていたんだから食生活はそれほど改善しなくてもいいかな?」という甘い考えでいたんですが、運動をやめた後も食べる量を変えることはありませんでした。

ところで、なぜこんなにひどい息切れにみまわれたのでしょうか。
実は自分の体内ではある病気が刻々と進行していたんです。
「息切れ」つまり「呼吸困難」の症状についてもう少し詳しく書きたいと思います。

「呼吸困難」を診断する場合、「突然呼吸困難になったか」それとも「知らない間にゆっくりとおこったか?」を問診するそうです。
突然起こった場合は「急性発症」といい、ゆっくりおきた場合を「慢性発症」と呼びます。
さらに、「安静の時にはどうか」と「運動したときだけあるのか」も区別され、安静時も苦しい場合は「安静時呼吸困難」、運動時の場合は「労作時呼吸困難」と呼びます。
※はっきりと判断がつかない場合もあります

私の場合は、「慢性発症」の「労作時呼吸困難」だったと思います。

また「呼吸困難」とは区別した「呼吸不全」という呼び方もあります。
「呼吸困難」は人が認識する感覚を言いますが、「呼吸不全」は医学的な取り決めに基づいた状態のことを言います。

「呼吸不全」とは、
空気中から酸素を体内に取り込んで、体内でできた二酸化炭素を体外に出す、という呼吸の働きが正常に行えなくなった状態をいいます。

体内に取り込まれた酸素は、赤血球のヘモグロビンと結合して、体中に運ばれます。
血液中にとけた酸素の量が減ることを「低酸素血症」といい、動脈血中の「酸素分圧(含まれる酸素の圧力)」の数値が60mmHg以下になることを「呼吸不全」といいます。
「酸素分圧」の一般的な正常値は、80~100mmHgです。

なお「呼吸困難」を自覚している方でも実際には「呼吸不全」ではない場合や、自覚していないのに「呼吸不全」の状態にある方などもいるそうです。

この頃の私は息苦しさを自己判断していたため、検査は行っていませんでしたが、おそらく「呼吸不全」の状態だったかもしれません。

後で判明することですが、この頃からある病気が進行していたのです。
病名などは後の記事で詳しく書いていきます。

 

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