「腎臓とはどんな臓器?」
腎臓という臓器があることはほとんどの人が知っていると思いますが、じゃあ「どんな働きをしている臓器なのか?」と聞かれるとすぐに答えられる人は多くないかもしれません。
腎臓は、腰の後ろ側にある臓器です。
体の前か後ろかと言ったら、後ろ側にあります。
左右に2つあって、縦長のソラマメに似た形をした臓器です。
大きさは個人差はあるそうですが、手のひらにのる程度の大きさです。
腎臓は以下のような体にとって重要な働きをしてくれる臓器です。
体に良くないものや余分なものを、尿と一緒に出してくれます。
- いらない老廃物
- 体にたまった余分な水分
- 余分な塩分
腎臓にはものすごく細い血管の集合体(「糸球体」という)がたくさん(100万個も)あります。
体内の血液に含まれる体によくないものは、この「糸球体」を通ることで、ろ過されます。
この時に作られる老廃物を含んだ尿のもとは10分で1リットルにもなるそうです。
すごい働きものですね!
この時作られた尿は、必要な栄養や水分だけを再吸収して、不要なものだけが尿として体外に排出されます。
ここまでの内容でも、腎臓は非常に重要な臓器だということがわかりますが、まだまだ大切な働きをしてくれています。
- 血液中の老廃物や塩分をろ過してくれる
⇒体に悪い老廃物や過剰な塩分がたまっていく - 必要な栄養素を再吸収して体を弱アルカリ性に保つ
⇒酸性になると免疫が低下し様々な病気になる - 赤血球を作る
⇒貧血をおこす - ビタミンDを活性化してカルシウムとリンを吸収する
⇒骨がもろくなりミネラルの代謝異常を起こす - 血圧調整ホルモンを出して高血圧を抑制する
⇒高血圧は心疾患や様々な病気の元になる - 水分やミネラルの濃度を調整する
⇒骨や副甲状腺の代謝が暴走
ということでとにかく大事な臓器だということはわかりました。
次回は「腎臓の病気」についてを書きますので、よろしくお願いします。